KaNaDe製品の国内販売窓口
・ Amazonジャパン
・ 直販 (株)金井製作所 〒340-0203 埼玉県久喜市桜田5-8-3
kanade@e-kanai.com (0480-58-3311)
audio union 東京_お茶ノ水 アクセサリー館(4F)
(03-3295-3103)
Cafe haruki 〒389-0113 長野県軽井沢町発地1391-19
コバデン 〒326-0814 栃木県足利市通2-2629
(0284-21-0131)
カーオーディオスタジアム 〒572-0073 大阪府寝屋川市池田北町22-9
(株)Impression (072-827-0045)
注) 労働安全衛生法により製品と同時に配布義務のある
使用原材料の安全性を示すSDSデータシートを添付
してございます。ご使用の前に必ず一読ください。
その他付属品(ネジ止補助スペーサー、説明書)
上記以外で新品は販売しておりません。
模造品や中古品にご注意ください。
・Amazonでの送料及び代引料について
送料及び代引料は、全額弊社が負担しております。
尚、製品価格は普及を目的とし低価格に設定しております。
原料の配合からやっております高コスト商品でありながら、
自社製造・販売による効果であり、ご理解お願い申し上げます。
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KaNaDe製品ご使用の音楽喫茶
・ Cafe haruki (音楽の流れる空間) 長野県軽井沢町発地1391-19
nori de karuizawa Cafe 長野県軽井沢町追分581-4
JAZZ UNION 東京都渋谷区神宮前4-28-8
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ご質問の回答
余ったKaNaDeの利用法
※)3本足にしたら、1個余ってしまった。
そんなときは色々と利用方法が
ございます。
例えば、コンセットタップの下。
電気、電気信号の通り道、
どこに敷いても効果があります。
フットのかさ上げ方法
※)従来型のフットでは既存の足の下に重ねて敷く
のも可と説明されているものがあります。
一方、KaNaDe製品は機器の裏側から発する微振動
をひろって叩き返す仕組みであるため、機器の裏側
にダイレクトに密着させる必要があります。
元足を+ドライバーでネジを外してKaNaDeを敷いて
下さい。またはunderを使い、KaNaDeをかさ上げし、
元足を避けて設置して下さい。
また10kg以下の軽い機器の場合は、密着度を上げる
ために機器の上に何か重しになるものを置いてみて
ください。
また、2次元平面中にKaNaDeと別の材質の足を共存
させないでください。
異なる周波数が混ざりあい、音色や音像が狂います。
自己流の設置方法では、効果不十分を招きます。
また、KaNaDeは8つの楽器周波数を持たせているため、
1つの周波数帯に出っ張りの出る単一材と異なり、
周波数特性がフラットに近くなります。
(もちろん音源にもよりますが。)
KaNaDeは削っても良いかというご質問がございました。
SDSにも書いてございますが、絶対にしないでください。
穴を含めた寸法や面粗さが0.1%変わっただけで、臨場感のない
石ころになってしまいます。 (1日に20個しか作れない高精度と
いうことをご理解ください。振動の専門家でさえ、2,000通りを
5年掛けて見出した素材と寸法です。)
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・オーディオアクセサリー大全 2023-2024
・スピーカーBOOK 2017, 2018
・やっぱレコードもろオモロい(田中伊佐資)2023
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日本音響学会_2016春季_研究発表
(2016年3月10日 桐蔭横浜大学にて)
・発表原稿 「空間を利用した高性能複合材インシュレータの開発」
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弦楽器フェア
※2017年11月3日(金)~5日(日) (国立科学技術館) 終了
※2018年11月2日(金)~4日(日) (国立科学技術館) 終了
※2019年11月1日(金)~3日(日) (国立科学技術館) 終了
※2020年、2021年、2022年、2023年、2024年 開催中止
OTOTEN (音展)
※2018年6月16日(土)~17日(日) (東京国際フォーラム) 終了 KaNaDe
※2019年6月29日(土)~30日(日) (東京国際フォーラム) 終了
※2022年6月11日(土)~12日(日) (東京国際フォーラム) 終了 OTOTEN22
※2023年6月24日(土)~25日(日) (東京国際フォーラム) 終了 OTOTEN2023
※2024年6月22日(土)~23日(日) (東京国際フォーラム) 予定
オーディオアクセサリーフェスティバル2019
※2019年1月19日(土)~20日(日) (お茶の水ハリウッド大学) 終了
※2024年11月23日(土)~24日(日) (浅草橋ヒューリックホールカンファレンス)予定
その他の展示・試聴会
※ヘッドフォン祭り2014,2016,2017,2018 終了
※audio union リレー試聴会2017,2018,2019,2022,2023 終了
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開発・事業主プロフィール
小林 満 (S.35生まれ)
金井製作所は金型を委託製作する会社、小林はインシュレーター事業部
として別部門として工作設備を借用し、複合材の開発製造販売を独立し
て行うための顧問契約(契約社員扱い)を結んでいます。
このため、基本的な事業形態として金井製作所と複合材とは別事業です。
東京都出身。親類である東京キューバンボーイズ指揮/故 見砂直照
の影響を受け12才より独学でギターとベースを始め、ロック,ジャズ
のコピーバンドを20才まで行う。(高校時代のバンドには"王様"として
活躍中のスーパーギタリストがメンバーにおりました。また同級生に
JAZZピアニストとして有名な木住野佳子さんがおりました。更に大学
の同級生に忌野清志朗のギターを担当した三宅伸治がおりました。)
東京農工大学_工学部_繊維高分子工学科卒業後、日清紡ブレーキ
(株)で33年間、主に中・大型ブレーキのノンアスベスト摩擦材の開発
にグループリーダーとして専念。摩擦材の特許窓口として30件/年
の特許出願に数年貢献。また、アスベスト代替繊維や高ダンピング
樹脂の原料開発にも貢献し、各種解析・分析手法も確立した。更に、
群馬大学_大学院理工学附_環境創生部門と無機系フィラーの共同
研究も2年半実施した。
1987年,中・大型では日本初となるノンアスベスト材が、コカコーラ
ボトルカーに採用された。また鳴かないブレーキの複合素材技術を
確立した他、中型トラックでは焼結合金の3倍の耐摩耗性を確立し
国内初のディスクパッド純正化に成功した。更にブレーキライニング
では現在も、日野、UD、いすゞのトラック・バス3台に1台に採用され
ている。 (日野 : コストダウン賞受賞、 UD : 性能優秀賞受賞)
また遊戯用国内初のノンアスベスト摩擦材が東京ディズニーランドの
スペースマウンテンに採用され、愛・地球博のキッコロ,モリゾウ自動
運転バスや燃料電池(FC)バスのブレーキ摩擦材も手掛けた。
ブレーキの鳴き振動技術を応用展開し、音楽音響専用の複合素材を
5年の歳月を掛け、2,000通りの配合と試聴の繰り返しの末に完成。
組成の特許を登録後、素材の研磨技術を持つ(株)金井製作所が
特許を譲渡(買い取り)、オーディオの音質を音楽的に修正する
「奏KaNaDe」複合材料を世に出すこととなる。
その後、ユーザーである元群馬交響楽団コントラバス奏者の岩木春樹
氏と出会い、弦楽器用KaNaDeレゾネータを開発し、国内・海外の
オーケストラやプロミュージシャンに採用拡大中である。
取得した技術は、3D-FEM摩擦解析(回転中のLT大型ドラムブレーキの
サーボ応力を可視化した。)技法の確立。 有機・無機分析と
空間構造の可視化分析手法の確立、EDXによる複合物定量分析
手法の確立、FT-IRによる有機物マッピング分析手法の確立。
摩擦材の特許は40件ほど出願。
また、一般企業への複合材開発のコンサルタントも行っており、
(株)環境機能研究所と共同開発した、水中の鉄錆を吸着しつつ抑制
する"水奏"を開発し、特許を取得した。
(但し、摩擦材のコンサルタント及び樹脂成型の受託は受け付け
しておりません。)
趣味,等
・高一(15才)~大学~関東社会人リーグ(36才)まで、ラグビーを行う。
ポジションは2番、13番、15番で、プレースキックも担当した。
・小6(12才)~中学~高校~大学(20才)まで、ロック・ジャズのアマ
チュアコピーバンドを行う。レッドツェッペリン、ディープパープル、
バッドカンパニー、レインボー、エアロスミス、キッス、クリエーション
ランナウェーズ、サディスティックミカバンド、高中正義、渡辺加津美,等。
現在近所の仲間と復活、2018~ヴァイオリンのレッスンも受講。
(楽器の音色を知る者は、真の心に響く音を知ると信ずる。)
(My Room's Collection)
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金井製作所インシュレーター部 2024年休日のお知らせ Calendar
・基本は土日を休日とさせていただいております。
また火(木)/水は自宅勤務のため、不在となります。
(黒が出勤製作日になります。)
8:30~17:00 (お電話の場合は「午後」にお願いします。)
Amazonでのご購入が休前日午後以降となる場合、
ご発送の対応が翌月曜となりますのでご理解の程
お願い申し上げます。詳細はカレンダーを参照下さい。
-----------------------------------------------------------------------------
KaNaDe開発用所有オーディオ機器メーカーリスト
※ほぼ日本製でそろえております。
私も含めて、メイドインジャパンに誇りを持ってやっております。
(スピーカーユニットは世界シェア70%のFOSTEXにつきます)
・クリーン電源
アキュフェーズ(PS520)
・CDプレーヤー
アキュフェーズ(DP570)、TEAC、マランツ、ONKYO
・DAC、ネットワーク
ESOTERIC(N05)、PIONEER(U05)、REQST(NS1M)、aune(X8)
・アンプ
アキュフェーズ(E5000)、TECHNICS(SUG700M2)、ONKYO
・スピーカー
FOSTEX(GX100Limited,GX103,G1300MG)、ONKYO、
EV、自作エンクロージャー(バックロード、ラワン, 初期KaNaDe)
・ヘッドフォン
ゼンハイザー(HD700、HD800S)、オーディオテクニカ
・ヘッドフォンアンプ
Nmode(X-HA3FT)、PIONEER(U05)
・レコードプレーヤー
DENNON(DP500)
・FMチューナー
KENWOOD(L01T)
・カセットデッキ、DAT
NAKAMICHI(CR50)、SONY(DTC-57ES)
・ブルーレイレコーダー
PANASONIC
---------------------------------------------------------------------------
自宅試聴
KaNaDeをご購入下さった方で、オーディオ装置すべてにKaNaDeを
使用するとどのようになるのかご興味のある方は、群馬館林の自宅
にご招待させて頂きます。
楽器も取り揃えておりますので、本物の楽器と音質の差も確認でき
ますので、是非お声かけ下さい。
また、様々な材質でKaNaDeと同寸法に作成したインシュレーターと
KaNaDeとの比較試聴も可能です。
---------------------------------------------------------------------------
その他
・フット材の聞き分け,工場見学をしてみませんか?
・KaNaDe製造写真
金井製作所(埼玉県久喜市)にて営業日はいつでも
受け付けております。(下記メール)
・ご質問などがございましたら、下記へメールをお願い致します。
金井製作所 インシュレーター部 kanade@e-kanai.com
・ご要望に応じ、近県への使い方の出張指導も承ります。
費用はいただきません。
・KaNaDeのオーダーメイドが可能です。
(過去の実施例 : 2016年4月1日~)
費用は個別に見積もりをさせていただきます。
予備を含めた数量と追加工なども含むため、
ご要望や費用につきましてはご相談下さい。
☆ありがたいお礼の手紙など
ありがとうございました。
大変励みになります。
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音を引き出す安価アクセサリーの自作教室
(2017年11月1日~)
(静電気対策編)
初めに、スピーカーや機器に金属類を接続する
"仮想アース"があります。理屈としてはケーブル
被覆材や部品のプラスチック類が振動によって
静電気を帯びて電気信号に作用して音質が
濁るのを金属アースで静電気を逃がす効果が
あるものと考えられます。
従って、仮想アースをつなぐのも1つの対策です
が、下に示す静電気の原因そのものをなくすの
も、もう1つの手と考えています。
綿は水管に保湿し空気を抱き込む性質があり、
絶縁体でありながら低い静電容量となります。
安価で非常に効果がありますので、自作の時間
の取れる方は是非チャレンジされてはいかがで
しょうか。
(なお、測定データは参考値であり、事実である
音質の良化を実証するものではありません。
ご自分の耳でご判断下さい。)
<使用材料>
・接続用銅線 : OFC 2mmφ単線
・巻き用銅線 : 銅針金 2mmφ
・綿 : のびーる包帯 または 純綿袋紐
<注意事項>
もし電源ケーブルを自作される場合、単線は1.6mm
以上の太さをお使い下さい。
それ以下では発熱・発火の原因になります。
(1) スピーカーケーブル (費用 3,000円/8m)
・メーカーさんより太めの銅単線を必要m購入します。
・高純度が望ましく、また単線が伝導率が高くお勧め。
・プラ被覆をカッターで剥いてしまいます。
・のびーる包帯(純綿製)で柔らかく巻いて行きます。
・ハト工房の綿袋紐もお勧めです。
・両端の固定は、紙テープ、布テープがお勧め。
・さあ、聴いてみましょう。
・S/N比が上がり、余韻が豊かになります。
・銀は一週間で腐食しますが、銅は被覆が
なくても数か月は錆びません。
それに安いので毎年作り直しましょう。
✧メカニズム
被覆のプラスチック(有機物)は音の伝達(振動)によって
静電気が起きるため、音の劣化を起こします。
(音楽が流れるケーブルは、微弱の静電気でも影響。)
綿は植物のため、水管を持ち、静電気を吸着し減らす
作用があります。
①プラ被覆通常品の帯電具合
停止状態 音楽を流したとき
音楽の振動周波数Hzにより、プラスチックが帯電しました。
②銅裸線の綿被覆品の帯電具合
停止状態 音楽を流したとき
音楽の振動周波数Hzで帯電しません。
<帯電のメカニズムと検証>
・プラスチック被覆のスピーカーケーブルで調べます。
・50Hzと1,000HzのスイープCDを微音で流し、帯電を測定。
・帯電は微量で同等でした。
50Hz 1,000Hz
・次に1,000Hzのままボリュームを上げ、時間の経過で。
上がっていきました。
・振動の振幅が大きくなり、更に時間で帯電値が大きく。
・従い、CD,LPソースの除電だけでは不十分とわかります。
(2) RCAケーブル (費用 3,000円/2本)
・メーカーさんよりピンジャックを4つ購入します。
・メーカーさんより太めの銅単線を必要m購入します。
・(1)と同じ要領で綿包帯を巻いていきます。
・ピンジャックと銅線の接合は圧着で行います。
・ハンダを使うとハンダの音色が入ります。
(3) 電源ケーブルの性能アップ (費用 500円/2本)
・ホームセンター等でφ2mmの銅針金を購入します。
・電源ケーブルのプラ被覆の上から巻いていきます。
・定位が安定し、解像度が上がります。
・但し、電ケー以外には合わないかもしれません。
✧メカニズム
100V交流電流が電磁界を作っているため、導体で
被覆することでロスが少なくなり流れがスムーズに
なるものと考えられます。
(プラの上から純綿を巻いても効果はありません。
{ 下の写真 } また、内部に銅箔を巻いてある
ケーブルは処理済ということで効果がありません。)
◎音楽を流してもプラ被覆は帯電しませんでした。
振動50or60Hzの振幅が一定で小さいため帯電しにくい
のでしょう。
(4)CD、LP再生中の静電気除電維持 (数10円)
・包帯に両面テープを貼り、小さく切って貼ります。
CDを擦って帯電 帯電したCDを乗せると
・みごとに一瞬で除電されました。
・試聴後も調べましたがキープしていました。
・LPも同じ要領でできます。
注意)
両面テープは薄いものを使用してください。
厚みがあるとCDが入らず故障の原因になります!
・ちなみにKaNaDeを乗せてもかなり除電できます。
(植物と同じ気孔構造にした効果です。)
(5)それでも帯電(磁化)するCDを除電 (約3円)
・小さく切ったアルミホイルの裏 に両面テープを貼り、CDの表面
に4箇所くらい貼ります。
布で摩擦させた後ですが、貼った方は静電気の発生量が抑え
られました。
これでCD回転中の帯電が抑制でき、S/NがCDを最後まで聴い
ても劣化しません。
✧メカニズム
電気を通さないプラスチックが機内で回転するとかなり電圧の
高い静電気が発生し続けることと思います。
従って、綿による吸収効果だけでは期待できないため、
発生した静電気を常時放電すると良いと思います。
そのためには電気を通す金属をプラスチックの表面に付け、
静電気を放電させることが有効です。
市販のアルミテープは厚く詰まる危険があるので必ずアルミ
ホイルで作りましょう。(僅か10μmですので。)
色々とアルミの形状を検討した結果、右の写真の様に十字型
に切ることで、放電が効率良くできることが判明しました。
4箇所張るだけで、冬の頑固な静電対策となります。
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実験道場 (疑いから発見する正解とは)
1. スピーカーのインシュレーターの位置
通常、四つ端に①のように付いています。
何故この位置なのか、疑問に思ったことはありませんか?
では試しに、スピーカースタンドの天板に1円玉を置いて
聴き比べてみましょう。
私には、②の方が立体感=分離性が優れているように
感じました。
→
① ②
スピーカーは大概木材で、インシュレーターはそれと
異なる材料が付いていることが多い、ということは振動
の振幅が最も大きくこなる四つ端に異種材料があると、
振幅位相がずれてくることになり、音がダブります。
ここから生まれたのが02bfで、四つ端はフリーでなければ
ならないが結論です。
2. 機器裏面ピンプラグ穴のプラキャップ
使用していないピンプラグ穴にはプラスチック製のキャップ
が付いています。金属製のものも市販されています。
試しに外してみましたところ、音のこもりがなくなりました。
金属製のキャップを付けると金属音がしました。
私はない方の音が良く、外してしまいました。
インシュレーターと同様、機器に触れた物質の固有の
音が入り込むのだと推察します。
ノイズフィルターを指すのも手かもしれません。
<奏ものがたり>
出発
私はこの道28年の複合材料設計士。日本で採用されている特殊部品の1/2は私が設計に関わった。しかし世代交代により開発は後輩たちに引き継いだ。私はこの先何を世に残して行けば良いのだろう。
「奏さん、材料設計の腕を見込んで頼みがあります。今の技術を生かした全く新しい分野を開拓してみませんか。」
私にできるのだろうか。しかも何を。材料以外に趣味といえばバンドをやったり音楽を聞くことくらいしか頭になかった。いろいろとトライするしかない。そうだ、入社したときから思っていた。複合材はいわゆる木材構造だ。比重の高い高級木材の代替になる。スピーカーを作ってみよう。それも木材との比較で。
(最近、トラックやバスのブレーキ鳴きを聞かなくなったと思いませんか? わたしや仲間、業界のライバルたちが何十年もの間努力し、日々改良を繰り返してきた成果です。まさかこの複合材がインシュレーターにばけるとは思いもよりませんでしたが。しかし考えてみればどちらも"足"にはかわりません。)
第一の師匠
私は無茶を承知で音響メーカーの設計技師とコンタクトを取り、複合材と木材のスピーカーを持ち込んだ。
「はじめまして。まずは聞いてみましょう。」
「素人の日曜大工並ですね。いや音ではなく外観のことですよ。こんなに低音が出て面白いじゃないですか。」
「比重と気孔を自由に変えられるって本当ですか。そんなものが世の中にあるのですね。最初からこんな大それたものを作ってはダメです。もっと小さな片にして、いろいろと組成を変えてみましょう。」
それからいろいろと音響メーカーさんの設計に対する考え方を指導いただきながら、試験片の試作を繰り返した。「わたしはどこに置いても音質の劣化が少ない底面を目指しています。台所に置いたり、棚の上にちょっと置いたり、居場所のないところでも良い音を出してあげたい。」 うーん。さすがだ。この考えはもらっておこう・・・それから少し自分の中に違和感を感じはじめた。
「この金色でも赤でも茶でもない輝きは何ですか。見たこともない素晴らしい外観です。黒いものよりこちらの方が良い。ちょっと音質は劣りますが。」
いや違う。私の求めているのは音質だ。
第二の師匠
わが社には社報というものがある。たまには読んでみようと中ほどをめくると何やらとてつもないオーディオルームの写真がある。グループ会社のものだった。いつでも聞きに来てください、とある。行ってみよう。
「良く来てくださいました。この黒い板ですか、複合材で開発されているのは。うちのクリーン電源がどうも置く場所によって音が気に入らないので、ちょっと試させてもらえますか。」
「これはすごい。足の下にダブルで置いているのに、楽器音が分離されている。今までは混ざってしまっていたのに。一緒に開発させてください。これは世の中が驚きますよ。外観? 関係ありません。良い音楽って目をつぶって聞くでしょう。世界一のものを作りましょう。」
「それにはご自宅で評価用に知名度の高いHi-End機器を揃えてほしいですね。機器の性能が悪いと材質の判断を誤りますよ。」
道筋が見えてきた気がした。女房に頭を下げ、3セット目となるオーディオシステムそれもHi-Endを購入した。手に取ったCDはVan Halenだった。低音が出ていない。音色がおかしい。感動するはずだった、がしかし。皆が聴いている音は本当の音なのだろうか。
方向性
原料の選択の日々が続いた。原料の種類によって楽器の音色が変わる。粒径によって分離性が変わる。量によって楽器の音圧が変わる。こんな風だ。まあこの辺だろうかと納得しかけたときには、かれこれ1年も経っていた。「管楽器は素晴らしいね。金属を敷くとペットの音が伸びっぱなしでしょう。ペットは息を切ったら音がパッと消えなければ不自然。そこは完璧。でも弦楽器の音色がまだだね。ピアノの音が。ピアノは玄を叩いているので、ゆらゆらした音。その音になっていない。」 そう言われればそうだ。まだ100点は遠い。あるとき第二の師匠からこんな一言が。「知ってますか。音響機器でNiとSnはタブーです。音が鈍るんですよ。」 そうか、そう言えば入っていたか。原料を探し直そう。世界中のどこかにあるはずだ。なければ原料から開発だ。それから1年。「いいですね。このKieth Jarrettのライブ、ピアノがホールで聞いているよう。吊り下げマイクを使っているのまでよくわかる。95点でしょうね。良くなりましたが100点はあげません。開発は一生続けるのですよ。」 後は音圧バランスと床との相性がもう少しか。
研磨
「奏さん、外周を磨きましょう。この外観では印象が悪い。」だけどどうやって円周を磨けばよいのか。ガラガラと研磨剤の中で転がして磨く機械があった。だめだ、全体に丸みを帯びてしまう。ネットをくまなく探すと、あった。この機械ならできる。えっ、ラインに組み込む機械で大手しか持っていないのか。とにかく各県の商工会議所に電話だ。あった。新潟か、やはり。だめだ遠すぎる。すると機械メーカーから連絡が。「久喜の工場に売った記録が見つかりました。金井製作所・・・」連絡してみよう。「はじめまして。新しい複合材の企画で、円周を鏡面研磨したいのですが、できますか?」「ええ、ありますよ。やってみましょう。複合材? これはインシュレーターでは? すぐわかりますよ、スピーカー,アンプ,レコードプレーヤー,実はインシュレーターも工場で自作してるので。いや休日の趣味ですよ。本業はペットボトルの精密金型を作っています。自分の好きな音は自分で作る主義なんですよ。」とりあえず良かった。何とかなりそうだ。いやこれはすごい、研磨すると音にいっそう臨場感が出る。やはり木材構造なので、構造が露出すると振動が拡散する。ならば最適な研磨粗さと時間があるはずだ。
出品と紹介
いよいよ展示会。いままでの成果を見ていただく大切な時間。「ヘッドホンアンプはうちで用意しますよ。あと普通のヘッドホンだと音色の違いしかわかってもらえないので、DINジャック式を使いましょう。それなら奏の立体感をきっと体験してもらえます。」 なるほど、さすがだ。展示会では50名ほどであるが、インシュレーターの比較試聴をしていただいた。販売されたら買いたいと言ってくださる方もいて、やって良かったと思う。25万円出してもいいという方もいた。うれしいが、それはないな。アクセサリーの概念ではなくなる。さてメーカーさんへ紹介だ。「先端を尖らせてくれたら買います。」 いや、材料が減衰体なので尖らす必要ない・・・「色をシルバーに塗ってもらいたい。」 外観重視か・・・
「このままで結構、ぜひ使わせてください。」 上司へ報告だ。
挫折
「オーディオ機器の市場規模は? 主要輸出国は? 競合は? 何年で償却できるの?・・・音が良いのはわかった。理屈もそれなりにわかった。最初は売れると思う。でも市場がある中へ参入していくのだ。継続的に売れなければいけないし、やっていけるのか。」 こうも言われた。「原料の種類が多く、製造品質も手作りで工程数が多くコストがかかりすぎる、事業性はあるのか。」 また、 「音楽に興味が・・」 家庭のこともあるし、この先の節目かもしれない。
再会
「反対があればあるほど良い商品を仕上げる力になりますよ。少し家庭のことが落ち着いたら、一緒に考えましょう。金井製作所などはどうですか?」 そうか、かなりのマニアだったし、相談してみよう。
「やらないのですか? どうしましょ。うちも本業は本業でひっぱりだこですから、でも自分の好きな事業をやるのって魅力ですがね、考えますよ。特許は買い取らなければなりませんね。」 それから数か月・・ 「うちで事業化やりますよ。開発もほぼ終わっているし、後は作って売るだけですからね。」 設備はどうしよう、特殊なものばかりだ。「大丈夫ですよ。設備は中古のものを探して、部品類は作ってしまいましょう。ないものは自分で作る。それが金井製作所です。それからあまりがむしゃらに儲けなくて良いですよ。折角の商品ですから、マニアの方々に買ってもらって皆で喜びを共有しましようよ。」
門外不出
〇〇商社さん、お久しぶりです。折言ってお願いがあるのですが。家庭の方も何とかなりそうな状況で、再開の話をいただいているのですが、何とか原料を調達できないかと。「そうですか。全面的に協力しましょう。これは世に出さなくてはですね。」それから数か月。「ちょっと問題が発生しまして。特殊な原料じゃないですか。なので素材特許を手に入れないとどのメーカーも供給できないようです。類似品ではダメなんでしょう?」 いやダメです。粒径だけでも数10μmずれたら求める周波数にならない。そういうことか。自分の特許なのに、会社に譲渡してしまったからな。
皆の思いに
社長、どうしましょう。特許がないと原料が手に入りません。「大丈夫ですよ。何としても前の会社に掛け合いって売って貰いますから。」 おお、すごい。設備はどうしますか? 「それぞれで中古屋さんを当たりましょう。プレスは委託できるところがないかという点でも探しましょう。」 それから3ケ月。中古屋に同じ仕様のものが見つからない。委託先も関東で10件ほど当たったが、仕様が異なる。後は大阪しかないか。遠いなあ。「奏さん、見つかりましたよ、プレス機屋さん、中古から複合材用に改造する技術を持っているらしいですよ。行ってみましょう。」 おーすごい。あと混合機が見つからないんです。小さいものでも高速用となると1千万円で、中古でも300万円のものしか見つかりません。「そうですか。じゃあ、私が作っちゃいましょうか。何、できますよ、きっと。何でも作れなきゃ中小企業なんてやっていけませんからね。あと研磨機ならうちにいくつかあるもので何とかなりますよ。金型は大丈夫ですしね、本業ですから。そう、レシピの登録特許も買い取りましたよ。安心して下さい。残りの意匠と特許も頼んであります。」 たのもしいなあ。○○商社より、「奏さん、原料メーカーのA社とB社、フェルトメーカーのC社から電話で、皆協力するから早く世に出しましょうと言ってきてます。また物ができたら会社の展示室に飾りたいと。」 すごいな皆に熱意が伝わったのだな。音を聴けば皆そう思うよな。我々が本当の下町ロケットだ、いや下町インシュレーターかな。11月、金井製作所の一員となった。一年の契約社員として。
うらぎり
以前の会社で経理をしてもらっていた彼とは、数か月に一度情報交換をしていた。「残りの意匠と特許なんですけどね、どうしようかと・・・」 えっ。素材と同じように譲渡金を払うというのに、あちらの会社へは無償で渡すって? スタジオを借りたときの借り? だってスタジオの貸し借りは無償でやるって契約書まで交わしたじゃないか? 随分と脅されたのだろうか。。。友情を裏切って無償で渡すなんて。じゃあ、有償で頼んで売ってもらおう。。。「こんなのが来たよ。こんな大金、うちの会社にないよ。」 これは、、、ムチャですよね。
決断
「フェルトは必要なの?」えっ?「音質上必要なの? あなたの腕なら無くたってもっといい物できるでしょ!」 そうか、私は世界でも数人の設計職人なんだ! やるぞ。音楽に関わる人たちの支えにならなくては。
私の思いとは
私の特技は、世にないものを複合材料で作り上げること。何か他の人の持ち得ない第六感のような感覚があり、少ない設計回数で仕上がることがある。何か世で困っていることがあって、複合材で出来ることがあれば取り組む。新しいものを作り出すと、営利目的だったり権利行使してきたりと邪魔が入るけど、私は人の役に立つためスピリットでやっている。だから必要な人が見つけてくれて、その人が少しだけ幸せになってくれればそれでいい。