奏のメカニズム
<オーディオ装置での解説>
オーディオ装置の足には、"振動減衰(インシュレーター)"と、"振動増幅(レゾネーター)"
の2つの作用が存在します。
減衰は、材料に有機物を使っているか、中に気孔構造を持っているかです。
(金属を円錐形にしても振動は1/2にしかならず、ゴム・プラスチック・木には
かないません。)
(実際には円錐形の金属で物を支えると、3次元に揺れやすく、より増振するでしょう。)
(更に金属受けを敷くと振動が一層増振することになるでしょう。)
増幅は、材料(比重とヤング率)と厚み(円柱形の場合)が1つ持つ固有振動数です。
発生している振動周波数と固有振動数がおよそ±10%に近いと周波数が±5%
にずれ、共振作用で音が最大2倍に増幅されます。
(固有振動数が100Hzだとすると、200, 300, 400, 500 --- と倍々発生します。)
(2材質を組合せ、100と130Hzだとすると、100, 130, 200, 230, 300 ---となります。)
オーディオ装置の振動とは、交流電流の流れによるトランス等の機械振動と、音楽その
ものによる周波数振動の2つです。
(スピーカーのように大きく振動するものでなく手でふれてもわからない小さな振動でも
部品を伝わって来ます。)
オーディオ装置の入れ物(箱)や足は、2つの振動を拾って2つの作用をします。
減衰作用は音の余韻を減らす効果をもたらします。
増幅効果は直接音を大きくする効果をもたらします。
まとめると、足を替える(材質または厚み)と音が変わります。
1つの材料ですと、人は固有の音だけが響くように感じます。
8つの材料をバランスよく配合しほぼ全ての周波数を強調させ、
適切な余韻に減衰性を調整させるよう研究開発したのがKaNaDeです。
まず、インシュレーターの"厚み・材質=素材と音の周波数"の関係をご覧ください。
①材質も厚みも同じ=同じ周波数 水の厚みが同じ
②材質が同じで、厚みが1/2=周波数は2倍 水の厚みが1/2
③厚みが同じで、比重とヤング率が異なる材料が混在=周波数が変化 異材料
インシュレーターの厚み・材質=素材によって音の周波数が異なることがわかります。
材質とは、比重と縦弾性率(ヤング率)のことです。
機器・楽器の振動によりインシュレーターが振動すると、インシュレーター固有の音
が発生して音色が変化します。
また、素材を複合することで様々な周波数を組み合わせることができます。
結果、選択する素材(比重と縦弾性率)と厚みを考えて複合することで、心地よい音
色を作り出すことができます。
・トランスや楽器の振動を受けると、KaNaDeは(9×X次)の固有の音を
発し、機器内へ伝え、電気信号に乗って音質(周波数と音圧)を修正し
ます。
・奏の"内部の穴"と"有機物原料"は振動伝達に遅れを発生させるため、
音楽の余韻となって現れ、立体感を表現します。
・車のブレーキの鳴き振動は、各部品を伝わって床から聞こえます。
オーディオ機器や楽器も同様に、部品の振動が足と床に伝わって
機器にもどり、スピーカーまで伝わります。
部品や足の固有の音色と共振した音が音楽に加わってしまいます。
電気信号、加振した音、聞こえる音も聞こえない音も同じ波動です。
・フットから出る周波数で音質の周波数を少しずらして正しく修正し
ます。
9×1次の固有振動数は、シンバルの高い音の11.8kHzにしてあります。
・オーディオ機器とフットの関係、もしくは楽器と受けや肩当ての関係
は、ブレーキローターとパッドの関係と同じです。
※物質には必ず固有の周波数が存在し、比重と形状で決まって
います。円柱形状は厚み方法の可聴周波数内に1つ、四角形状
では3方向3つ存在します。(2次=2倍、3次=3倍・・も存在します)
円柱KaNaDeには8原料が一体となった9個の固有振動数が存在
します。原料の種類は「音色」に関係し、粒径は「音の分離性」
に関係し、配合率が「音圧=周波数」に関係します。
平均粒径が数μm違っても、配合率が0.1%違っても狙う音には
なりません。
※KaNaDeは素材と構造で振動減衰性を持たせているため、
金属の様にスパイク形状に加工する必要がありません。
(木材も同様です。)
※KaNaDeは木材と同じ様な気孔構造をもたせているため、
静電気を吸着し、帯電を減らす効果もあります。
帯電したCDやレコードに触れると除去できます。
※また原料としても、静電気を吸着しやすい微細な孔を
持つマイクロポーラス材料を使用しています。
※物理特性と化学特性を分析・解析の上、理詰めで
設計し、検証することで素材・形状を開発しています。